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生涯未婚率2020年に25%、2040年に30%!?3人に1人が結婚出来ない時代に?

未婚率が上昇する日本では生涯未婚率が2020年に25%、2040年に30%になると予想されている。内閣府の調査結果、日本の男性・女性の予測推移データ、世界のランキング、都道府県の比較、20代・30代・40代など年齢別に見る原因や理由を解説します。データは内閣府の物をソースにしています。

氷河期世代への主観的な意見もありますが、私も氷河期真っただ中の世代で、周りの10代や20代の頃からの友人達とも、こういう話題になる事もあるので、その世代の1つの意見として読んで貰えればと思います。

ちな、私は独身経営者、友達は9割9分結婚していて、経営者や自営業半分、会社員4分の1、サービス業などの雇われ4分の1くらいの構成です。こういう構成になるのも自分で何かしないとヤバかった世代で、実際にやった人が多かったグループの特徴でしょうか。

日本の生涯未婚率は急上昇中

男女年生涯未婚率の推移

男性はバブル崩壊が見えてきた頃から急激に上昇し、失われた20年の間はその勢いを保ったまま上昇、2015年には23.4%に到達しました。女性は男性からやや遅れバブル崩壊の5年後くらいから急上昇し、男性と同じくらいの勢いで上昇し、2015年には14.1%に到達しました。

2020年には男性4人に1人が生涯未婚となり、2040年には3人に1人が生涯未婚となる事が予測されています。女性は15%~20%の間で推移すると予測されています。

現在40歳前後の世代で、1990年代半ばから00年代前半に社会に出たり、2000年前後に大学を卒業した氷河期世代と重なっており、社会構造の変化と共に経済状況が大きく関わっている事が予想される。

就職氷河期は、高卒では2005年3月高校・中学新卒者の就職内定状況等によれば、規模が500人以上の企業においての求人数は1992年の約34万人をピークに、2004年には約3万人にまで激減しており、また製造業での求人数も1992年の70万人であったのが2004年は8万人に激減した。

大卒では就職率が1991年の81.3%をピークに低下を続け、2003年には55.1%となった。この数字を見ただけでも、現在新卒するくらいの若者から見れば衝撃的な数字だと思う。

 

日本の男女別、年齢別未婚率

男性の年齢別未婚率の推移女性の年齢別未婚率の推移

年齢別の未婚率を見ると、男性の20代前半はほぼ横ばいに推移しているが、1980年頃から20代後半以降は上昇している。この中でも30代後半の男性は特に未婚率が高まっている事が分かる。もう1つ特徴的なのが20代の女性の未婚率が顕著に上昇している事が分かります。

 

世界の未婚率、婚姻率ランキング

世界の未婚率、婚姻率ランキング

ソース:総務省統計局

出典「UN, Demographic Yearbook system, Demographic Yearbook 2016」

色々と探してみましたが、未婚率ではこれと言った物が無かったので、各国のデータの統計を取った総務省統計局の2018年の調査結果を見てみました。これを見ると先進国の婚姻率は大して変わらない事が分かります。世界各国と同じなら問題なさそうですが、他国とは大きく違う点があります。

 

日本では非正規雇用が奴隷状態で結婚できない

第一生命「結婚と出産の国際比較」の調査結果を見てみるとそれが分かり易いです。

属性別にみた結婚・同性経験率(2010年)

日本の項目で世界と比べて顕著な違いは、男性の非正規雇用者の結婚・同性経験率が極端に低い事。これが未婚率を上げており、少子化の大きな原因になっている。逆に日本の女性は正規雇用者が低く、非正規雇用者が多いが、これは結婚を機に正社員を止め非正規になる人が多いからだと思われる。

それにしても、男性非正規雇用の異常なまでの少なさを見ると、バブル崩壊後に非正規雇用が増え、未婚率が上昇と少子化が急激に進んだのも分かる。他国を見ると正規雇用者に比べて少ないのは一緒だが、ここまで極端に差があるのは、老人ばかりに目を向けて、結婚・子育て世代に対する社会保障が充実していない事と、非正規雇用者に対する賃金面での格差があるのだろうと思います。

嫡出でない子の割合

嫡出(正式な婚姻関係がある夫婦間での出産)でない子の割合を調査した結果ですが、こちらを見ると日本と外国では大きく乖離しています。ここから結婚しないと子供が産めない国と、結婚しなくても子供が産める国とに分かれる事が分かります。社会的な風潮もあるますが、これも結婚・子育て世代に対する社会保障が充実していない事が大きな原因となっています。

次は内閣府「平成27年度年次経済財政報告書」を見てみましょう。

日本と世界の非正規雇用と正規雇用の格差

そもそも他の先進国に比べて日本は賃金が総じて安い。更にこれを見て分かる様に、正規雇用と非正規雇用の賃金格差が先進国の中で1番大きい。正規雇用でも外国に劣り、更に非正規雇用は6割程度になるので、非正規雇用の将来は絶望的だと考える人が少なくないのは理解できます。

内閣府の調査結果では「非正社員の増加とその理由」として、「自分の都合のよい時間に働きたいから」と言う理由と共に、「正規の職員、従業員の仕事がないから」と言うのが挙げられています。

氷河期世代は新卒の時に就職先が無く、仕方なく非正規になった人も多い。経済が好転してきて環境が良くなっても企業は新卒を取るので、氷河期世代は転落した場所から這い上がれない人が多い。ある程度の会社に入ってスキルを身に着け、人脈を作ったなら転職も可能だが、それを出来ないまま生きる為だけに低い賃金で働かされてきた世代なので、新しい時代になっても厳しいのは変わらない。

非正規の待遇改善は進み、賃金上昇スピードは正規雇用より速いスピードになっているが、それでも格差は大きいままなので、ここの改善が無いと未婚率や少子化の改善は難しいでしょう。

 

正規雇用者も辛い

実質賃金指数の推移の国際比較

全労連の資料を見ると、実質賃金はバブル崩壊後下がり続けており、非正規雇用だけではなく、正規雇用も厳しい現状が分かる。50代や60代のおじさんが、「自分たちの時代だって若い頃はお金が無かったが、それでも頑張って車を買ったし、結婚して子供も育ててきた」と言うが、例え同じ金額を貰っていたとしても実質賃金が下がっていれば、使えるお金は減っていると言う事。

おじさん世代と違って終身雇用は限られた企業だけになり、賃金アップはせず、社会保障費の負担は増え、将来の年金は減る。これでは正規雇用であっても、将来は良くなると思って、思い切った行動は出来ない。

 

未婚率上昇の理由や原因

未婚率上昇の理由や原因

氷河期世代が転落したまま

1度転落すると這い上がるのが難しい社会構造。この世代に這い上がって貰う為に何らかの策が必要。政府が就職支援の為の強化プログラムを開始するとの事です。「ハローワークなどに専門の部署や人員を配置して人手不足の企業への就職を促進することや、中途採用の拡大などを図る企業への助成制度を拡充する」と言う事なので、本音は労働力不足に対する策で、この世代を利用すると言う事でしょう。

まあ、どちらにしても正規雇用なら、それなりに安定はするので良いと思います。しかし、これで再チャレンジしようと言う人は少ないように思えます。今の時代は就職先はある時代だから、ハローワークがどうだとか意味あるのって感じです。

政策の失敗により、転落して5年~10年這い上がる状況も無いまま、放置され、生きていけるギリギリの給料で働き、現在も給料は増えないまま。生活保護された方が良い生活が出来そうだと思っても文句も言わず、将来に絶望している人は多いので、手っ取り早いのは現金普及でしょう。それもかなり多めに。

もしくは即戦力になるくらいの専門スキルを付ける為の受講料と資格があるならそれの試験代、更にその期間の最低限の生活費を援助するなどが良いと思います。

正規雇用と非正規雇用の賃金格差

先ず真っ先にやるべきなのは、諸外国と同等に、非正規雇用の賃金格差を無くす事です。賃金アップのペースは正規雇用と比べると早いですが、元々が奴隷並みに安い状態だったので、一気に引き上げてあげないと、時間は進み続けるので手遅れになります。

と言うより、既に手遅れ感はありますが、それでも老後も生活保護などのお世話にならず、老後の為に少しずつ貯金していこうと思う人は増えるし、給料が増えれば結婚したいと言う人は多いでの、直ぐに解決すべき。

実質賃金の低下

給料の数字は増えていても、インフレになれば実際に商品を購入できる数は減る。様々な物の値段が上がり、税金も上がっている分に追いついておらず、実質賃金は低下している。これでは将来を見据えて、結婚や出産を控える人が増えるのは当たり前。

社会保障が老人に対して手厚いが、結婚・子育て世代には厳しい

氷河期世代を作り出した世代が、手厚い保障を受け逃げ切って死んでいく。氷河期世代は吸い尽くされた上に、自分たちが高齢者になった時に手厚い保障は無くなっている事が濃厚。そもそも老人に優しく、子供や結婚・子育て世代に厳しい国なので、再分配する時の割合でもう少し割合のバランスを取るべき。

女性の社会進出に伴う社会構造の変化が追い付いていない

女性の社会進出が進んだ事は良い事です。しかし、これに社会構造が追い付いておらず、結婚するなら仕事を続けられない、仕事でキャリアアップしたいなら結婚出来ない人が多い。こういう問題を解消する方向に進んでいるが、進むペースは非常に遅い。

独身でも周りのプレッシャーが無い

「一人って楽じゃん」って言って、30代になっても独身でいても周りから白い目で見られる事が無くなった。昭和世代は、結婚していないと親兄弟はもちろん、親戚や会社の上司からもプレッシャーを掛けられた時代があった。それで世話を焼いて、無理やりお見合いさせたりもあったが、現在は個を尊重する時代になり、そういう風潮は無くなった。家族制度は崩壊に向かっているが、この余波が、未婚率にも表れている。

ネットの発達によって1人でも寂しくない

社会の変化としてはネットの発達も見過ごせない。1人で生活するのは寂しいと感じる人は多いが、ネットの発達によって、会話や交流が簡単に出来る様になった。これによって誰かと付き合ったり、結婚しなくても精神的に安心できる人が増えている。

また、男性はネットで簡単にエッチな動画を見れる様になったので、本物の女性を求めなくても欲求を満たせる様になった事も、未婚率の上昇の原因にはなっているでしょう。

 

都道府県の生涯未婚率の比較

男性の都道府県の生涯未婚率の比較女性の都道府県の生涯未婚率の比較出典:文春オンライン
出典:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2018

東京、沖縄は男女共に未婚率が高く、男性は東北、女性は九州が多い傾向の様です。じゃあ東北の男性と九州の女性で、大規模なお見合いでも…と簡単に済む問題でも無いでしょう。東京や大阪は若者が圧倒的に多く集まる所なので別にして考えると、その他の上位は賃金が安めの所が目に付きます。

これまでの資料でも、男性にとくに顕著に色々な問題が分かり易く出ていたので、男性ランキングで見ると、沖縄と東北となっており、未婚率とお金ははやりかなり密接な関わりがあると思います。

30代になると結婚したくても出来ない人も増えるので、20代の内に相手を見つけて、一緒に将来設計をしていくと言うのが現状は1番良いのでしょう。

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